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からだの中を循環する液体は血液、リンパ液、脳脊髄液の3種類あり、
リンパ液は通常リンパ管を通って、体中をゆっくりめぐっています。
しかし、たとえばがん治療のためにがんと一緒に周辺のリンパ節を切除したり、
がんができた部位に放射線をあてたりすると、その周辺のリンパ管が
傷ついてリンパの通り道が渋滞します。
すると、流れにくくなったリンパ液は、組織のすきまにしみ出て溜まっていき、
やがてその部分は大きく腫れてしまいます。これが「リンパ浮腫」です。
乳がんの場合は、腋のリンパ節郭清(リンパ節を切除すること)でリンパの
流れが滞り、婦人科ガンの場合はおなかの中のリンパ節郭清を行うので足や
おなか、陰部のリンパの流れが滞ることで、皮下組織に高濃度の体液が蓄積
して腕や足が腫れあがります。
日本国内におけるリンパ浮腫の原因は、がん治療に伴うものが最も多く、
乳がんでは手術を受けた側の腕が、婦人科がんや前立腺がんなどでは、
骨盤内のリンパ節を左右にわたり広く切除するため、両側の脚に発症する
可能性(リスク)があります。その他の原因として、外傷や感染、
肥満などによっても発症することがあります。
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リンパ浮腫を発症するリスクはあるが発症していない状態を、リンパ浮腫の
病期分類では0期(またはステージ0)と言います。
I期は発症早期の状況で、腫れたり治ったりしていますので見過ごしてしまう
こともあります。この時期を放っておくと、やがて常に腫れた状態となり
II期へと進行します。
さらに放っておくと、濃い体液にさらされたまま組織が硬く変性していき
(線維化)、腫れた部分を押してもへこまなくなります。これはII期晩期と
言われ、さらに進行して皮膚病変を伴うとIII期になり、II期晩期以降は
難治度が上がって、「重症リンパ浮腫」として集中的な治療が必要となります。
当サロンでは、どの病期のリンパ浮腫治療でも実施いたしますが、
病院ではないので入院設備はありません。
そのため、重症リンパ浮腫や集中治療の必要な場合は、提携病院での
入院集中治療をお勧めすることがあります。
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リンパ浮腫対策の理想は
「発症させないこと」と
「早期に見つけて治療を始めること」です。
生活の中にしっかり予防行動を組み込んでいきましょう。
最も大事なことは、標準体重を維持することと、リスクのある四肢
(爪回りも含みます)をケガ、虫刺され、感染(水虫がとくに注意)から
徹底的に守ることです。万一発症しても、I期のうちに発見して治療を
始めれば重症化して辛い思いをすることはありませんから、
「早期発見」するためにも、入浴時にリスクのある四肢の皮膚状態を確認する、
定期的に決まった場所の周径を測るなど日ごろから観察する習慣を身に着けて
おくことが大切です。
リンパ浮腫治療の第一選択肢は、弾性着衣の装着による圧迫治療です。
線維化が進んだリンパ浮腫には、圧迫だけでは組織のすきまにたまった
体液をリンパ管に戻すことが難しいので、用手的リンパドレナージという
特殊な手技を併用して圧迫治療の効果を増幅します。
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丸尾 陽実
2008年 リンパ浮腫指導技能者資格取得
2015年 厚生労働省後援事業 リンパ浮腫研修終了
2018年 医療法人貝塚病院 リンパ浮腫外来
2019年 リンパ浮腫保険診療士資格取得
日本リンパ浮腫学会会員
どのような治療が最適かは、初診時にリンパ浮腫の状態
に合わせて治療方法を選択しご説明させていただきます。
■ ■ リンパドレナージ
※初めてご来店の方は「初回カウンセリング」を受けていただく必要がございます。
■ ■ 圧迫療法
※初めてご来店の方は「初回カウンセリング」を受けていただく必要がございます。
■ ■ その他
※初めてご来店の方は「初回カウンセリング」を受けていただく必要がございます。